プッチーニ作曲「私のお父さん」

あ、オペラとは全く関係ない内容ですみません。(でも好きなオペラ歌曲です、「私のお父さん」)

両親とはこれまで非常にさっぱり薄味の関係を築いてきた私ですが、この1年近くの父との関係といったらこれまでの30年で最も濃く、アツい状態となっております。・・・って、薄味のところへ突然に母親(父にとっては妻)が亡くなり、2人残されてしまえば、その付き合い方が濃くなるのは当然といえば当然か。

人に対して「こうした方がいいよ」「そういうことはやめた方がいいよ」という類のことは極力言わないようにしている私ですが、相手が父親だと言ってしまうんですねぇ〜あれこれと。例えばお仏壇。ご飯を炊いた時には、「仏飯」といって小さな器にご飯を盛ってお供えをします。しかし父は毎朝、食パンをお供えしてまして、見る度に「あのね、パンはね、お供えしなくていいと思うよ」と喉元まで出かかるのですが、「いや、お父さんは、毎朝お母さんと一緒に朝ごはんを食べてるわけね」と思えば納得。また、仏壇の前に座る度に「え〜、そろそろ納骨をした方がいいのではないでしょうか」と言いたくなりますが、「いや、お父さんのいいタイミングですればいいね。私がクチ出すことじゃないね」と気づいたり。
↓パン^^
親と自分との関係は、なかなか客観的にみることが難しいものです。自分のルールを押し付けそうになったり、自分が正しいと思う方へ相手を合わさせようとしてしまったり。一歩引いてみることでずいぶん優しい気持ちになれるので、人間関係のお勉強になります。また、私の10倍以上の時間をかけて食器を洗う点についても(笑)、「水はもったいないけれど、食器はきれいになる。ラッキー♪」と考えれば、楽っちゃ楽ですね。時々「わっ、この食器こんなに白かったんだ」とか思ったり。これまでどんだけテキトーに洗ってたんだって話ですが。

父と言えば最近料理も頻繁にするようになり、実家の調味料がやたらと充実してきました(父は過去に料理経験がないため、レシピ通りの材料が無いと作れないのです)。コチュジャンはもちろんのこと、甜麺醤とか豆板醤とか、ジャン系は何でもこい状態です。また、バジルなど非常にオサレなハーブが買ってあって驚くこともあります。母が亡くなったばかりのころは、「ひきにく」が何かも知らなかったのに。。。私ゃ嬉しいよ。また、先日「牡蠣入りキムチ鍋」なるものが出来上がっており、それが「キムチ鍋の素」ではなく、わざわざ出汁をひいてゼロから作られていた!!!あのねー、おかーさんは毎回「キムチ鍋の素」で作っていたよー!・・・とは言いませんでしたが。とても美味しかったので、まぁ何もいう事はございません。けど料理もボチボチ手抜きが出来るようになってくるといいですね。料理するとクタクタに疲れているようなので。

そんなこんなで、いつまでも元気で頑張ってほしいものです。えいえいおー。