そうだ キューバ、行こう。(1)

※文中の情報はすべて2017年1月時点のものです。キューバをとりまく状況はこれから月単位で急激に変わっていくと思うので、渡航の際には最新の情報をチェックしてくださいな。

そうだ キューバ、行こう。
2016年11月、フィデル・カストロ逝去のニュースを受け、「やばい!今のうちにキューバに行っとかなきゃ!」と慌てて旅の準備を始めた人も多いのではないだろうか。私もその1人で、夫とも度々「次の旅行はキューバに行きたいね」と話し合っていたところだ。それが突然現実の話となったのが、2016年12月末。ベトナム在住の友人が、旧正月(1月末)にキューバへ旅行に行くという。おそらく彼女は冗談のつもりだっただろうが、メッセージの最後に「nacciも一緒にどう〜?」と書き添えてあった。JR東海的に「そうだ キューバ、行こう。」と思い、一も二もなく乗っかったという次第。夫、ごめん。そしてありがとう。友人とハバナの空港で現地集合だ!

日本からキューバへの直行便はない。行き方は色々あるが、現実的なものとしては、アエロメヒコ航空メキシコシティ経由か、エア・カナダでトロント経由、この2つのどちらかに絞られる。中南米ファンとしては「アエロメヒコ航空」が気になったが、乗り継ぎの便利さや、羽田空港発着という点で、今回はエア・カナダを利用することにした。1月の利用で、どちらの航空会社を使っても、エアチケットの代金は100,000円前後である(エア・カナダは95,000円)。

1月25日深夜、ハバナのホセ・マルティ空港へ降り立つ。亜熱帯の空気がじっとりと熱い。到着ゲートをくぐると、1時間ほど早く空港へ着いていた友人の懐かしい顔が見えた。彼女はベトナムハノイから、私は東京から、逆向きに飛んで地球の裏側で再会だ。「空港でうまく会えなかったら、予約したホテルで落ち合おう」というかなり適当な待ち合わせだったのだが、無事に会えてよかった。

キューバのお金
キューバではクレジットカードが使えるところが少ないので、基本的にすべて現金で対応するという心づもりで両替した方が良い。通貨はペソ。ペソといえば「世界丸ごとハウマッチ」が頭をよぎる。古すぎて恐縮です。

キューバでは、キューバ人が使うペソと、我々外国人が使うペソの2種類が流通している。例えばソフトクリームを1つ買うのに、外国人価格なら120円くらい、キューバ人価格なら10円くらい、といった感覚。お店では2つの金額が併記されているので、迷うことはない。ちなみに私たちも、お釣りなどでキューバ人用のペソを入手できれば、キューバ人価格でモノを買うことは可能。それを使うと、1日あたりの食費は300円もかからない。が、外国人観光客はそれなりの金額を払うのを期待されているということも、一応頭に入れておきたい。

外国人価格で旅行をする前提なら、ミネラルウォーター1リットルのボトルが1〜2ドル、ランチで10ドル、それなりのディナーで30ドル。博物館などの入場料が5〜10ドル…というところ。けして「物価が安い」とは言えない。ただ、キューバの場合は宿代をかなり安く(かつ、安全に)あげることができるので、工夫してうまくやりくりすれば、宿と食事で1日50〜60ドル程度で済ませることも可能ではないかと思う。

両替は、空港、街なかの両替所、ホテルなどでできる。ただし、めちゃくちゃ並ぶ。旅程が短くて時間がもったいないという人は、空港でまとめて両替しておいた方が良いだろう。キューバでは、並べない人は生きていけない。

ハバナの空港や大きなホテルであれば、円からダイレクトに両替できる。米ドルはなんと手数料が10%もかかるらしいので、円、ユーロ、カナダドルからの両替がおすすめである。

つづく