わりと熾烈な歯列矯正の日々


(虫歯も無いのに抜かれた私の4本の永久歯たち。見苦しいので画像に加工を施しています)

突然ですが、今年に入ってから「歯列矯正」を始めました。4本の健康な歯を引っこ抜き、矯正装置をつけて、既に10ヵ月目に突入しています。そう、いわゆるアグリーベティ的な、アレです。あんなにギラギラメタルの装置ではないけどね。

「nacciってそんなに歯並び悪かったっけ?」矯正を始めたと言うと、ほぼ100%そう言われます。自分が思っているほど他人は気にしてないものだ、ということはよくわかってます。でも、私がこの20年ほど、必死に自分の口元を隠して生きてきたことを考えれば、周囲の人が気づかないのも当然と言えば当然。どれくらいヒドい歯並びだったって、マッキーレベルと言っても過言ではないです(マッキーは大好きですよ、念の為)。そのコンプレックスの大きさたるや、恐らく人には想像することさえできないでしょう。例えば、周囲で歯に関する会話が始まると心を閉ざしてしまうとか。自分の正面で話している人の目線が気になってしょうがないとか。・・・男性の薄毛コンプレックスに匹敵するレベルでしょうか。

そんな私がなぜ30代も後半になって歯列矯正を始めたかというと、理由は色々ありまして。ここ数年、同年代の友人が何人か矯正を始めたというのも理由のひとつだし、今さらながらに気づいた父親に「おい、お前の歯並び、ひどすぎるぞ!」とビックリされたこともそう。そして、友達に英語の発音を教える機会を得たことも大きなきっかけでした。机の上で教える英語ならまだしも、「英語で歌う時、どう発音すればいいのか?」という案件だったので、歯を見せないわけにはいかなかったのです。これにはけっこう勇気が要りました。そしてその時、将来自分が母親になるかどうかはさておき、この先の人生、子どもに英語を教えたり、歌をうたってあげたりする機会がないとも限らないな、とも思いました。素直で残酷な子どもの視線の前に、この汚い歯並びを晒す勇気はとても私にはありません・・・そういった諸々が重なって、ついにオトナの歯列矯正に踏み切ったというわけです。

装置を付けている期間だけでも約2年の長丁場。たったの10ヵ月ではまだまだ私の歯は見れたものではありませんが、それでも!舌で前歯のウラに触れた時、歯が並んでいることに感動してしまいます。言うなれば、オリンピックの五輪マークが、数珠のように横並び○○○○○になったくらいの変化ですから。色々と不便はありますが、マトモな歯並びをゲットできるのであれば、それくらいのことはどうってことありません。とにかく、こんな風に歯並びの話をおおっぴらにできるようになる日が来たというだけでも、わたし的にはすごいことなのです。ここに細かく矯正の記録をつけるつもりはありませんが、何か面白いことが起きたら綴っていこうと思います。例えば、韓国冷麺の長いやつがひっかかって窒息しそうになったとか(実話)、ニラやもやしなど繊維質の野菜を食べるとスダレ状に絡まって世にも恐ろしい形相になるとか(実話)。次回のネタを、お楽しみに。