平清盛はぜんぜん面白く"なく"ない!


視聴率の低さが話題になってしまっている大河ドラマ平清盛」。果たして、あれのどこがどう面白くないのか、詳しく説明してほしいよ…。面白いじゃん。興味のない人は元から見ていないはずだから、要は「昔からの大河ファン」に人気が無いってことだよね。そういう意味では、私はいわゆる「大河ファン」ではないので、「今までの大河と違う!」とか、「史実と違う!」という感覚はたしかにわかりません。でもまぁ少々上から目線で言わせてもらえば、あれは「昔からの大河ファン」にはわからないセンスなんでしょう。すごくカッコ良く作ってあると思います。汚い汚い(何が?初期の松ケンの顔?画面?)と言われていたけど、あれがプログレッシブカメラの持ち味だし、色彩なんかむしろめちゃくちゃ綺麗です。登場人物それぞれに(たぶん)設定されたテーマカラーがクッキリと際立って、ものすごく印象的で。ドラマの中の音楽の使われ方もとてもかっこいいし、的を得ている。(音楽ひとつで、ずいぶん質がかわるのだ。)
ちなみに、「史実どうこう」というのは私にはわかりません。だってこれを見るまで「平清盛って平将門と関係あんの?」というレベルだったので(本当に日本史の知識が無い)、単純に「連続ドラマ」としてしか見ておりません。でも、将門と清盛の区別もつかない人間が「面白い」っていうんだから、本当に「ドラマとして面白いのね」って思いませんか???(将門と清盛の区別がつかないくらいの低レベルだからこそ楽しめるんだろ、とも言われそうですが)
また、劇中、朝廷を「王家」と呼んだことで「韓国じゃねーぞ!」という波紋を呼んでたみたいですが、そんなん知らんよ〜、どこかヨソで議論しておくれ。私にとっては、「平清盛というドラマは面白い。」以上、それだけ。だから松ケン氏には、落ち込むことなく(落ち込んでないと思うけど)バリバリと演じてほしいですね、最後まで。中盤に入って重鎮俳優たちが軒並み死んでしまったので、今後は若手の腕の見せ所かもしれません。松ケンの出演時間を短くするなど、このわたしが断じて許さぬ!!!っていうか、松ケンのデコから鼻にかけての横顔ラインがめちゃめちゃかっこいいのです。ずっと見ていたい。

どうでもいいですが、この時代って、男性の髪型が「月代(さかやき)」じゃないところが好きかも。今まで時代劇が大嫌いだったのは、この「月代+ちょんまげ」があまりにウソくさく、と〜っても恥ずかしい感じがして「見てられない」もしくは「カツラに目が行き過ぎて集中できない」というのがあったので。。
とにかく、清盛風に言うならば「おもしろきものは、誰が何と言おうとおもしろいのじゃ!」というわけで、後半も楽しみに見ます。


平清盛が面白いからって、へそ曲がりと言うなかれ。清盛が低視聴率の代表作なら、もうひとつ欠かさず見ていたドラマ「リーガルハイ」は、高視聴率の代表作。

話の内容はいたって単純なんだけど、堺雅人氏があの役を完全にやりきったね。振りきれてましたね〜。毎回毎回の早口長ゼリフ。そして細かい演出…彼の「手の動き」には、ほぼ100%効果音がついていたのをみなさん気づいていただろうか?そして色んなドラマからパクってきた音楽(しかも2秒くらいしか流れない贅沢さ)、つづきものになっていて毎回変わるオープニング映像。そしてなによりよかったのは期待を裏切らない展開。「まさか、まさかまさか、ここまでバカバカしくやってきて、最後に感動とかさせないよね?それだけはヤメテ〜」と思っていたら、期待通りのバカバカしい終り方。あ〜よかった。大満足のドラマでした。もう最終回を迎えてしまったので、火曜日の夜にリーガルハイが見られないことが、さみしいかぎり。(こんなさみしさ、龍馬伝以来。)