はじめての歌舞伎


観劇で感激!!!
というわけで、生まれて初めて御園座に足を踏み入れました。演目は歌舞伎初心者にもやさしい「石川五右衛門」 by 市川海老蔵丈(←知ってた?これ、歌舞伎役者の敬称)。

私の人生って本当にチケット運に恵まれている。今回も、某・超ビッグカンパニーの斡旋チケットを取ってもらったので、財布に優しいお値段なのに前から8列目。ありがたや〜


ところで、あちらこちらで「エビゾウの声は通らない」という噂を耳にしていたのですが、実際に聞いたところでは…  …ホントに通ってなかった。彼ひとりだけ、声が違うところから出てるように聞こえました。だがしかし!!!声が聞こえなかろうがスキャンダルだらけだろうが、海老蔵丈はやはり現代歌舞伎界の至宝じゃわい!と、その舞台を観て私は思いましたよ。(顔が濃いから贔屓目なわけではないよ)

彼のクマドリ顔の、そして彼が切る「見得」の、まぁ〜舞台映えのすること。この人には、確実に客を呼ぶ力があるはずです。「歌舞伎なんて観たことないけど、海老蔵なら観てみるか」というきっかけを与え、そこから真の歌舞伎ファンだって生まれるはず。もちろん、彼が観たくて劇場まで足を運ぶファンだってたくさんいるでしょう。だから、彼はやっぱり「将来の歌舞伎界を背負って行く人」になるのだと思います。通らないけど渋みのあるあの声も、ゆくゆくは素敵なものになっていくのかもしれません。

さて、全く興味がなかった歌舞伎そのものについてですが、「めちゃおもしろかった。また観たい。」という嬉しい結果に。近寄れないくらい高尚な世界と勝手に思い込んでいたけど、伝統と格式の上にありながら、とっても大衆的…。歌舞伎って、そんな芸能なんですね。そして、効果音も特殊効果も全部目の前で、妙に手づくり感に溢れている感じで創り出されていることに興味しんしん!黒子が大活躍!むしろ活躍しすぎ!
なんだか、アニメや映画の特殊効果の原点を観たっていう感じです。「ガーン!!!」とか、「ぬおぉぉおお!!!」とかさ(←わかってもらえるか一抹の不安あり)。あとはスローモーションとか、宙に浮いちゃうとか。そういう効果の原点を、昔の技法のままに見られるというのは、それだけでもなかなか貴重で興味深い体験だったと思います。暗転の仕方も、コンサートなんかとは違って、とても雰囲気がありました。こんなに楽しめるなんて…^^


また、御園座初体験ということで、有名な「抹茶アイス最中」もしっかりいただいてきました。幕間にはありえんほどの長蛇のモナカ列。しかし「当然抹茶でしょ、でもあずきも気になる…」と決め兼ねているうちに順番がきてしまい、うっかり両方頼んでしまった自分にびっくり。(ホントにうっかりか⁈)大人とは思えないオトナ買い、両手にモナカ。
モナカはさておきですが、はじめての御園座、十二分に楽しむことができました。ドキドキワクワクの連続、ずっと生で聞いてみたかった客席(オオムコウさんてやつ)からの掛け声も堪能できて、大満足。歌舞伎未体験の方には、機会あれば躊躇せず、トライしてみてほしいです。

↑お茶漬け食べたくなるよね。

「なりたやっ!」「日本一!!」「まっっってました!!!」←しばらく流行りそう