Imagine - 荻野克典の世界

今日は、シャンソンのコンサート「荻野克典の世界 その3」に行ってきました。今や600人のホールを満員にしてしまう歌い手となった荻野克典さんは、高校時代の世界史の先生です。御年70。本格的な歌手活動は定年後だと言いますから、「トシだから」とかいって好きなことをあきらめたり、心の内にひそむ何かに見て見ぬふりをすることは、本当にバカみたいだと思います。

さて今回は、いつものシャンソンナンバーに加えてポップソングの荻野版も聴かせてくれました。「ジュリアに傷心」なんて、あらためて「楽曲として、かなりイケてる曲だったんだな」と再認識。チェッカーズ(ほんとに変な名前!今思うと)、最高ですね。

最後の曲はJohn LennonのImagineでした。いまの私にとってはとても思い入れのある歌です。(過去記事
先生はいつも、シャンソンの曲をご自分で和訳して歌ってらっしゃいますが、今回のImagineも先生の訳で日本語版でした。それを聴いていて、「あ〜私も私なりのImagine翻訳をやりたい」と思ったので、ここにやってみます。もはや「意訳」でもなく、私のイマジネーションと想いをガンガン入れた「nacci訳」ですが。


Imagine


天国なんて本当は存在しない、って考えてみて。
簡単でしょう?
天国だけではなく、地獄も無いって想像できる?
見上げればそこにあるのは、どこまでも空だけ。



いいことをすれば天国に行けるとか、
悪い事をしたら地獄に行くとか、
そんな考えに囚われることなく、みんなが「今、この時」だけを生きている世界を想像してみて。



国境線が無い世界を想像してみて。
難しくはないと思うけど、どうかな?
国のために人を殺すことも、国のために死ぬこともない世界。
宗教のために死ぬなんてこともない世界。
誰もがただ穏やかに、平和に生きている世界を、想像してみて。



そんなの非現実的だ、バカみたいだって君は言うかもね。
でも、そんな世界が実現できるって考えてるのは、僕だけじゃないんだ。
君がそれを信じてくれたらその瞬間、
世界が本当にひとつになる。



何もかもをみんなで共有している世界を想像してみて。
誰も、そしてどの国も、「自分の財産」ってのを持たない世界。
想像するのも難しいかな?
「私の財産」って概念が存在しなければ、ひとり占めする人も、飢える人もいなくなる。
正に「人類みな兄弟」ってことになる。
すべての人が、すべてを分かち合っている世界を想像してみて。



夢みたいなことばかり言ってるって?
でも、実は夢じゃないってわかってるのは、僕だけじゃないんだ。
君が本当にそれを望んだなら、
そのとき世界が、「ひとつ」になる。
そして、ひとつ「上」の世界になる。