セイジ(映画のほう)

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映画、観てきました。
監督・伊勢谷の世界に触れたくて。

「独りよがり」とか、「背景説明なさすぎ」とか色々レビューでは批判されていたけど、この映画のテーマってきっと、伊勢谷氏が自ら代表を務める会社で目指してることなんだろうな〜 と思った。「目指してる」=「まだ途中」=「多くの人に『独りよがり』とか言われちゃうのもうなずける」という感じでしょうか。

地球で人間が生きていくって、どういうことなのかなー、という問いを突き付けられるようなハナシです。人間に住む場所を追われて人里を荒らすイノシシを、駆除するのか、保護するのか。道路で車にはねられたイノシシを、どうするのか。「人は、地球に生かされているんです」と観念的に訴えかけられるよりもずっと具体的で、「生きるってどういうこと?」を考えるのに、なかなかいい映画なんじゃないかしら。

要は、「自分と関係ないことなんて、ない」ってことだと思います。テレビで、どこかの国が飢えているのを見たならば、その飢餓はどこか自分のせいでもあるのだと知ること。どこかの国が戦争でとんでもないことになっているのを見たならば、それは自分のせいでもあるのだと知ること。福島のがれきも、「よその県のハナシ」で片づけられないこと。そういうことだよね?と、思います。
しかし…お話の結末が衝撃的過ぎて(そして西島秀俊の鍛え抜かれたカラダに目が釘付けになりすぎて^^、)逆に何が言いたいんだかわからなくなってしまう人もいるかもしれませんね。感想募集中。