感ジナイ指先

(11月末のバックデート日記です、、、その1)



iPhoneの画面は、右手の人差し指か中指を使って問題なく操作をすることができます。ところが、、、ある日会社で、iPadのスクリーンキーボードを使おうとしたら、左手の指だけ反応しない。なんでやー。

なんででしょう?そう、私の左手指は、ギターの弦により、皮膚の厚みが右手の約10倍(当社比)になってしまったのです。いや、だからといってギターが超上手くなったとかではないんですが。。。  右手と同じ力でiPadに触れるだけでは、「人の指」と認識してもらえないみたいです。実際、指先でテーブルを叩いた時、右なら「ポンポン」と音がするだけなのに、左だと「カツンカツン」と音がします。ロボナッチ…。

健康の素晴らしさは失ってみて初めてわかる、とはよく言ったもので、こうなってみて初めて、指先って普段どれだけ繊細で敏感なのかと痛感します。指先の皮が厚くなって感覚が鈍くなると、細かい作業ができません。ピアスの穴が探せない。コンタクトレンズがつまめない。。

なぜこんなに指の皮が厚くなるほどギターを弾いたかというと、人前で演奏する機会を得たからなのです。夏にそれが決まって、11月末の当日まで約3か月。私は、こんなに一生懸命何かに取り組んだのは、生まれて初めてかもしれません。いや、知ってますよ、私は割と何でも一生懸命頑張る方ですよ、ええ。でも、「ヘタクソだったものを頑張る」という意味では、本当にこんなに頑張ったのは初めてだと思うのです。鍵盤の楽器は、練習量さえ重ねれば「それなり」に間違えずに弾けるようにはなりますが、ギターは当初、音さえ出なかったので。いや、ほんとに、よく頑張った。更に、同時にピアノ曲もやることになったので、ピアノのあるレンタルルームに通って練習する日々…。音大生?!

今回演奏した曲は
1.The Rose / Bette Midler平井堅ver. 
‐yumi先生(ピアノとボーカル)、nacci(ギターとハモり)
2.奏 / スキマスイッチ 
‐yumi先生(ピアノとボーカル)、nacci(ギターとハモり)
3.DESPERADO / Eagles平井堅ver. 
‐nacci(ピアノソロ)

音の方はまた別の機会にお聞かせするとして、
「練習で120%までもっていかないと、本番で100%の力は出せない」ってよく言いますけど、ま〜本当にその通りです。ギターが大変なので、ピアノソロは今回、難なく弾けるものを選んだけれど、ピアノを人前で弾く時に手が震えるのをどうしても止められない。「本番の緊張」を再現するのは不可能なんで、部屋を暗くして鍵盤を懐中電灯で照らして弾いてみたり(なんかバカみたいだけど、本番のステージを意識した練習)、お辞儀するところからやってみたり。全く、なんであんなに緊張するのか皆目わからない…。一方で、ギターを弾きながら歌うことは、初めてにも関わらず、ピアノほどは緊張せずやれましたね。なんなんでしょう、ピアノには魔物が棲んでいるね!

今回は、本番の出来はさておき(さておき、ではいかんのですが)、本当に「やりきった!」感がありました。我が親友・yumi先生と、最後まで同じ情熱・同じテンションで頑張れたのが大きいかな。お互いに途中で「もーやだ。もーーー無理やわ。」という状況に陥りつつも、立て直し、調整し、最後まで頑張れたので。彼女と音楽を作っていくことは、昔から、不思議と身体の芯から癒される作業であり、いつも「魂が永遠に触れる」ような貴重な体験です。私がギターを始めたことで更に幅が広がればいいなと思うし、技術も磨いていきたいな〜、と思っております。
音楽が好きで、ホントよかった。