四国巡礼 土佐の国編

来たぜよ〜。土佐に来たぜよ〜。


ここまで、台風の影響ほとんどなく来られたのですが、ここへ来てとうとうJR土讃線が不通に。香川を出る前に早朝からうどんをかっ込んだ後(オヤジみたい)、ソッコーでJRをあきらめてバスのチケットを確保しました。旅はフットワークが大事ですね。高知も萌えポイントだらけなので、一刻の猶予もありませんから。バスにはやはり同じようにJRに乗れなかった高知出身のオジサンが乗っており、携帯電話で話しているコトバが土佐弁。「JRが止まっちゅう!今からバスで行くき〜」的な。も、も、萌え〜。生で初めて聞いたぜよ!っていうか、普通の人がホントに土佐弁をしゃべっているということがなんだか非現実的に感じられて、まるで外国にきたみたい。高知に入ってからも、女子高生とかが自転車で飛ばしながら「だいぶ遅れちゅ〜!」とか言ってて、かわいいの。


さて、冒頭の写真でわかる通り、土讃線が止まっていると言っても高知県は台風一過の快晴。南国の空が青い!高知の駅に着くと、言わずもがな坂本龍馬と幕末の志士カラー一色です。写真の銅像には「坂本龍馬先生」「中岡慎太郎先生」と書いてあり、郷土の英雄が身近な感じでいいですね。だって徳川家康なんて先生どころか「大権現」だし、、、。高知では、やっぱり子どもが小さい頃から龍馬先生の話とかを聞かせて育てるんでしょうか?でも、子どもに「坂本龍馬のように生きろ!」と教育するとしたら、親も相当大きな器でないと厳しいと思いますが、、、いかがでしょう。
まぁそれはさておき、高知観光。いきなり「土佐おもてなし勤王党」(無理があるなぁ〜!)の「岩崎弥太郎の人」と遭遇。

興味のある方は調べていただければと思いますが、「岩崎弥太郎の人」がたぶん一番イケメンなのでは、、、。で、「私の家の方にも(あなたたちみたいなグループが)いますよ〜」と教えてあげたら、「ほうか!どこじゃ?えっ?!名古屋?大先輩じゃ!!!」とおっしゃってました。そうよね、名古屋のおもてなし武将隊は人気が出すぎてこんな風に話しかけることもできませんからね。このおもてなし勤王党、名古屋まつりに来るらしいですよ。※全国で10の武将隊が集結するらしい。厳しそう。色んな意味で。

お昼ご飯は、ひろめ市場(かなり観光客ナイズド)で鰹のたたきに舌鼓。最近の流行らしい、塩でいただくタイプ。でもぽん酢とニンニクの方が美味しいと思う。

↓こちらもひろめ市場で、名物芋けんぴ芋けんぴって割と高いんだよね。一袋500円(でも3袋なら1000円、、、3袋買わざるを得ない)。でも、まじでうまい!!!むしろ3袋買っといてよかった。。やっぱ、100均の芋けんぴとは違います。まー1本、まー1本と、、、


さぁ、高知ではもちろん高知城!山内ヨードーコー!(注:容堂公)

こちらは龍馬伝でおなじみだったので、あちこち感慨深く拝見しました。波をデザインに取り込んだ欄間だとか、なかなかこじゃれていたりして、見どころ満載。しかし、城を見て「感慨深い」というセリフが出るなんて、母さんはnacciの成長が嬉しいよ、、、。
ところでこの高知城松山城の時みたいに「文旦ソフト」とか「ゆずジュース」とか売りまくってるんだろうと思ったら、売店ゼロでした。なんという硬派な城なのでしょう!


高知城もみて、「龍馬の生まれたまち記念館」もみて、ひろめ市場でごはんも食べて、これで高知満喫、かと思いきや、まだです!本当の目的地は、ここ!
桂浜ですろー!

いつまでも見ていたかった、太平洋の夕焼け。桂浜が雨だったらこの旅の楽しみは半分パーになったと言ってもいいくらいだったので、神様仏様龍馬様にいくら感謝してもしたりない。ちなみに翌朝も5時起き(笑)で桂浜へ。
浜辺に何を描く人ぞ?


南米ぞ!^^
龍馬伝では、たしか家族で桂浜にピクニックに来て、浜辺にアメリカを描いていたよね。私たちは北米を描いてもしゃーない(しゃーないって…)ので、やっぱ、南米にしておきました。そうそう、浜辺で遊んでいたら、日が昇る頃に背後から「にっぽんの、夜明けぜよー!」という絶叫が聞こえてきました。しかも坂本龍馬像の方から、、、。まさか、龍馬さんの声?!と思いましたが、若者が雄叫びをあげていたようです。

くだんの銅像銅像を見てこんなに感動したのは初めてかも。大きいからとか、「坂本龍馬だから」とかじゃなくて、その表情は確かに、見る者の心をつかんで離さない何かを持っていたからだと思います。


翌日も素晴らしい快晴で、目の前に広がる太平洋が静かに凪いでいました。100円望遠鏡があったので覗いて見たら、海海海海海!(笑)。くじらでも見えないかと思ったんだけどね。水平線のあたり、急に色が濃くなっていて、「この先、遠洋」という感じでした。遠洋漁業に出かける男たちの唄が聞こえてくるようでした(ウソ)。


斬新な坂本龍馬記念館。

ここはあまりに資料が膨大で、2時間でも足りなかった、、、。そして、この旅の中で最も涙が出そうになった瞬間は、この館内で訪れたのでした。先ほどの坂本龍馬像60周年の時に、司馬遼太郎氏が「龍馬像、還暦おめでとう」として寄せた文章。
銅像の龍馬さん、おめでとう。あなたは、この場所を気に入っておられるようですね。私はここが大好きです。世界中で、あなたが立つ場所はここしかないのではないかと、私はここに来るたびに思うのです。あなたもご存知のように、銅像という芸術様式は、ヨーロッパで興って完成しました。銅像の出来具合以上に銅像がおかれる空間が大切なのです。その点、日本の銅像はほとんどが、所を得ていないのです。昭和初年、あなたの後輩たちは、あなたを誘って、この桂浜の巌頭に案内して来ました。この地が、空間として美しいだけでなく、風景そのものがあなたの精神をことごとく象徴しています…」に始まるけっこう長い文章なのですが、司馬さんの想いが、愛情が溢れ出てくるようで、今読み返しても泣ける。「竜馬がゆく」が好きな人には、ぜひ読んでほしい名文です。


カプチーノぜよ!


ひょえー!何をしゆう!!!