龍馬さんに誘われて

活字中毒」というやつとは全然違うと思うのですが、本を「読みかけ」で放っておくことができません。本はあくまで「通勤中に読む」と決めているのに、帰宅してからも読んでしまう。帰宅してからやらなきゃいけないことたくさんあるのに、「15分だけ、いいかな」とか思って、結局1時間2時間と読み続けてしまいます。こないだはとうとうバスルームにまで持ち込んでしまった。活字中毒じゃなくても、かなりのビョーキ。

今読んでいるのは、「いまさら感」満載の「竜馬がゆく(全8巻)/司馬遼太郎」。最近は毎週のように図書館に行くのですが、ある時「ついうっかり」手に取ってしまったのが運のつき。結果はわかっているのに、面白くて面白くて止まらない。これから8巻を借りに行くところですが、読み終わってしまうのが本当にさみしい(ビョーキ)。世の中の少年たちは、みんなこの司馬さんの竜馬の物語を読んで大きくなったんでしょうね。去年の大河ドラマ龍馬伝」について、「『竜馬がゆく』と内容が違うから見たくない」と言う人がすごく多かったのですが、実際に「竜馬がゆく」を読んで、納得。あー、こういうところがドラマと小説で全然違ったのね、って。でも、私はあえてそこは柔軟性をもってとらえたい。「竜馬がゆく」も「龍馬伝」も、書いた人がそれぞれに坂本龍馬という人物を主人公として取り上げ、愛情こめて創りあげた作品なのだから、こっちがあっちと違うとかって目くじら立てるのも、つまらないことだと思います。両方とも、創り手の愛情がガンガン伝わってくる作品だったし。

以下、余談であるが(←司馬さん風)、「竜馬がゆく」の竜馬さんは、「龍馬伝」の福山龍馬に負けず劣らずのモテ男ですね。おいおいって感じでツッコミどころ満載。あっちでもこっちでも女を惚れさせといて、「本当に好きなのは誰!」と詰め寄られると「みんな好いちゅう」とか言っちゃうの。ま、嫌いじゃないですけど、そういう人(笑)。彼は、女じゃなくて、違うものに惚れていたからねぇ。魅力あるんだよね、そういう人ってさ。
ドラマのおりょうさん(龍馬の妻)は真木よう子さんが演じててけっこう好きだったんだけど、小説のおりょうさんは苦手だわ〜。私はああいう「空気読まずにつっぱしる」風にはなれないし、ああいう女の人も苦手。なれないから、苦手なのかもね^^ 一方、お元(長崎の芸妓)はかわいい〜。ドラマの蒼井優もかわいかった(注:現代劇の彼女はチョー苦手)けど、小説の方もめっっちゃかわいい。読んでてきゅんとしてしまいました。
いま思えば、小説の竜馬に比べると、福山ましゃ龍馬は相当に硬派でしたね。

そして今、坂本龍馬といえばやっぱり「仁」でしょ?内野聖陽のさかもとーりょーまはー、たいーそう、いけとったがじゃーのぅーーー。内野さん、私生活ではちょっとアレですけど、とても好きな役者さんです。あまりにも古いし地味だから誰も知らないかもしれないけど、「不機嫌なジーン」とかすごく好きだったな。
「仁」も終わっちゃってすごくさみしいです。綾瀬はるか(が演じる女性)が苦手で、「見たくない〜、たかおとくっつかないで〜」と、一般視聴者とは全く違うハラハラ感を感じながら観ていましたが、彼女の演じる咲、最終回までの2回くらいでイッキに好感の持てる女性になりました。いや、本当にお前何様って感じですが。



さて、とてつもなく話が飛びますけどね、龍馬伝の大友さんが、「るろうに剣心」の実写版監督をやるらしいんですよ。主演は佐藤健くん。「るろうに剣心」て何?という人は、特に気にしないように。マンガです。
冒頭で、「小説とドラマが違うとかって目くじら立てるのも、つまらないことだと思います」とか書いておきながら、実写化のニュースを見た時に「はぁぁぁぁ?!やめてよーーー」と叫んでしまいました。佐藤くんはすごくぴったりでいいと思うんだけどさ、、 ま、みなさん、思い入れのある作品を汚されたくないという気持ちがあるということで、最初と最後で全く言ってることが違いますが、どうかちゃっちい作品にだけはしないでいただきたいものですね。

そんなこんなで「るろうに・・」をもう一度読みたくなり、図書館で予約したろうかと一瞬考えたのですが、カウンターでマンガを手渡される姿を思い浮かべたら恥ずかしくて予約できませんでした。友達の息子にでもついてきてもらわないと、無理っすな。

では、これにて。