かの国だより 2

韓国に興味のなかった私ですが、韓国料理は昔から大好きで、名古屋でもあちこちのお店に食べに行っていました。そういう店で、お店のおばちゃんに「お肌、きれいですね〜」と言うシーンがよくあったのですが、実際韓国へ行って地下鉄や街中で見るおばちゃんたちは、本当にお肌がつるつる。いったい何をしたらそんな風になるの?!と驚くほど。日本人がこぞって韓国コスメを使いたがるのも、なるほどとうなずけます。でも、わたし的には、あれはおそらく、韓国の人の生き方と深く関わっているんじゃないかな〜と推測するので、日本人が今のままで、韓国コスメだけ使ってあのツルツルおばちゃんを目指しても、やっぱり難しい気がします。だって、ソウルの土地のエネルギーはすごかった。正直、4月に訪れた東京と比べると、パワーが全く違います。気、食べ物、生き方、色んなものが総合的に組み合わさって、あのツルツルおばちゃんたちが出来上がっているのでしょう。
ときに、韓国のおばちゃん達は、見たところ95%がパンチパーマなんですが、あれはどこかで儀式的に「そろそろパンチかしら」っていう風になるんですかね?還暦かな〜?一度だけ、「パンチまでいかないゆるパーマ」のおばちゃんを見た時は、少し興奮しました。


さて、おばちゃんのつるつるお肌は韓国に住んでるからこそでしょ、、と言いつつも、やっぱり韓国に来たからには、エステとかやってみた〜い♪というわけで、経路マッサージ(気の流れるツボを刺激)というのを体験してきましたよ。うっかり、脱がなくてよかったパンツ(注:下着)まで脱いでしまい、エステティシャンのお姉さんの「ハっ!」という声にならない叫びが聞こえました。でも何事もなかったかのように腰巻をつけてくれるお姉さん。言葉が通じないんですもの。仕方なし。
顔を触ってもらうのって本当に気持ちがいい。目を閉じていると千手観音にマッサージしてもらっているみたいな心地です。気持ちよさを最大限に感じていたいと思いつつも、あまりの心地よさについウトウト。隣では、マユ蔵(なんと偶然同じタイミングでソウルに来ていた友人)もグースカ寝息を立てていました。
パックをはずした後のお顔は、生まれ変わったよう☆もちもちで、いつまでも触っていたいほどです。しかし今更ですが、エステって、肌の調子がいい時に行くものなのか、悪い時に行くものなのか、どっちなんでしょう?私はここのところ、元から調子がいいので、ある意味「調子がよくなった!」というよりは「気持ちよかった〜!」という感じでした。ファンデーションを使わない日々、これからも継続していきたいです。


そして、ずっとやってみたかった変身写真!むかし、台湾でやれなかったのが心残りだったのです。本当はエステの後にやりたかったのですが、スケジュールの都合上、エステの直前になってしまいました。せっかくうまく撮れた(うまく画像修正してくれた)ので、みんなに見せびらかしています。

韓国ドラマ「ファン・ジニ」を見た事のある人はピンとくるであろう、朝鮮時代の芸妓のスタイルです。彼女らは貴族を相手にする芸妓なので、芸だけでなく詩文の才にも長けていなければならなかったとのこと。それでも、所詮は男性を相手にする仕事ですから、身分は賤しい。なぜか昔から、そういう(色町の才女、的な)シチュエーションに心を揺さぶられてしまう私です。前世のどこかで、何かがあったのかもしれませんね、、、
とかく、韓国ドラマは敬遠してきた私ですが、唯一見たのが(見せられたのが)このドラマでした。でもこれを見たおかげで、このソウル滞在がどれだけ印象的になったかを思うと、心の底から見てよかったと感謝してます。見てなかったら、世界遺産にもなっている美しい建築様式だとか、朝鮮時代から伝わる古楽器の音色が、何の印象も残さず私の目の前を通り過ぎていったはずですから。。

↓年に数回しかない、世界遺産・昌徳宮の夜間拝観。貴重な体験ができました。