白い古都で新年を

2011年になりましたね。ここのところ、さらりと新年を迎えることが多かったのですが、今回は大好きな街・京都にて、じっくりと「年のうつりかわり」を噛みしめながらの年越しとなりました。


雪の金閣寺!なんと美しいんでしょう。

京都には何度も行っているけど、金閣寺を訪れたのは小学校の修学旅行以来。雪だからではなく、もともと「今回は金閣寺いってみよう」と計画していたのですが、こんな雪の金閣寺を見られるとは。普段は金閣寺が映り込むはずの池も、この日は「きんつば」の様な薄氷が張ってシブい感じです。ちなみにこの写真、なかなか上手に撮れており(あ、撮ったのは自分ですが)、雪の日の静謐さがこの一枚から伝わってくるような気がしませんか?
…しかし実際には雪の金閣寺は激混みも激混み。わざわざ写真を撮りに来る方もいるのでしょう、大晦日のこの日ももう押し合いへし合いという感じで殺気立ちながら撮影した一枚です。この写真の背後でそんな殺気立った世界が繰り広げられていると思うと、また違った見方ができるでしょう〜^^
こんな貴重な金閣寺、生ではなかなか見られるものではないと思うので、大満足です。しっかし寒かったなぁ〜



金ときたら、次は銀でしょう。

雪を頂いた銀閣寺はますます渋いですね。向月台(中央のプリンみたいなやつ)が、普段は黒胡麻豆腐のようなカンジなのですが、この日は真っ白に雪をかぶってブラマンジェ風。食べ物に例えるなっつー話ですが。
前回来たときは、銀閣が補修中で見れなかったのでリベンジできました。思いがけず雪の銀閣寺を見られたのですが、前回雪のない状態のお庭を見ておいて比較できたのがよかったなと。



こちらも素敵ではありませんか?雪の清水寺です。

実はここも小学校以来。数年前に参道までは来たことあったのですが、清水寺の中に入ったのは20年以上前です。今回は、またしても若干オタク的ですが、「清水寺の創建者が坂上田村麻呂」という事を知って、どうしても行ってみたくなりまして。。。
ひっそりと感動しました。「坂上田村麻呂」なんて、去年のはじめには名前くらいしか知らなかった。いま、私に新しい世界を色々と教えてくれる人が周囲にいることを、とてもありがたいと思います。VIVAタムラマロ!


さて。大晦日は生まれて初めての「除夜の鐘・生ライブ」です。ここ、知恩院の大鐘は、日本三大梵鐘の一つだそうですよ。ゆく年くる年でも映っていたはずです。

これは本当に見てよかった。一生の思い出です。ダイナミックなつき方(大きな掛け声と共に17名の僧侶がつく)も、あの鐘の音の荘厳さも、実際に見て聞いて初めてその凄さが感じられるものだったと思う。
…しかしここも「雪の金閣寺」に負けないくらいの悲劇的な混みようでした。みんな写真が撮りたくて殺気立ってるの。怒鳴ってる人とかいるし。しかし最近の私はそういうものを比較的シャットアウトできるようになっているので、じぶん的には知恩院の鐘つき、本当に素晴らしい思い出となりました。これも、この写真の背後で「You have to mooove!」と日本人のオバチャンが外国人にどなりつけていたりします。


という感じで楽しんだ京都ですが、今回は京都フードも割とベタベタにこなしてきました。

↓京都へ行くたびにしつこく食べている都路里の特選パフェ(いわゆる「全部のせ」)。

実は今回、「あぁもうこのパフェはもう卒業かもしれない」と感じました、、、。来るたびに食べてて食傷気味なのか、年齢的なものなのか?ここのパフェは、世間の「抹茶パフェ」の中ではかなり上質のものだと思うけど、こんなにこれでもか!とパフェにしなくても、「本当に質のよいもの」だけを少しだけ食べるのでいいんじゃないかと思ってしまった。あーこれっておばあちゃんみたいなセリフだな・・。でも、パフェの中に入ってるバニラアイスとか、あまり美味しくないんだもん。
(でももしかしたら、極寒の中で食べたせいかもしれぬ。)


↓年越しそばとして、生まれて初めて食べた「にしんそば」。京名物ですね。

甘く煮たニシンがほろほろっと崩れて、シンプルな出汁にニシンの脂がじゅわ〜っと溶け出して。寒い冬にぴったりの食べ物でした。また食べたい。名古屋の蕎麦屋で食べて美味しいかは疑問ですが、一度チャレンジしてみたいです。


↓こちらも京名物、鯖ずし〜。

鯖ずしってけっこう高いのでいつもあきらめてしまうのですが、今回は正月ですから!という感じでふんぱつして(いや、奮発するほど高くはない)食べました〜。鯖ずしオンリーだとけっこうきついですが、お店で注文したら、鯖ずし半分+箱寿司半分という風にしてもらえたので、よかった。鯖ずしとか酢サバって、好きな割に、食べてるうちに気持ちが悪くなるというところがあり(本当に好きなのか自分でも疑問)、今回も3切れでじゅうぶん!という感じでした。脂がのってて最高!でも3切れでじゅうぶん。


↓シメはおぜんざいで。あ〜よく食べた!



冬の京都は寒いです。雪なんて降ったらもう芯から冷えます。今回は「貼るカイロ」を、唐沢寿明もビックリの「はさみ貼り(お腹と背中に!)」でなんとか凌ぎながらの滞在でした。それでも、京都での年越しって、一度は体験する価値があると思いますよ。
すっきりとした気持ちで新年を迎え、感謝しながら2011年のスタートを切ることができました。いまこの文章を読んで下さっているすべての方にとっても、今年が幸せな1年になりますよう、心からお祈り申し上げます。