☆いつかあなたを忘れる日まで

いつかあなたを忘れる日まで (新潮文庫)

いつかあなたを忘れる日まで (新潮文庫)

「ダメ男の図鑑みたいな本」と聞いて、条件反射で読んでしまった一冊。わたくし、ダメ男についてはちょっとした権威と言われてますからねー。目次をざっと見ると、・優柔不断な男、・浮気性な男、・嘘をつく男、・マザコン男、・俺について来い男、・手の早い男、・別れ下手の男 などなど。
この本自体、読み物としてはとくに心惹かれるものではなかったけれど、ひとつ自分で気づいたこと…それは−"ダメ男"をつくるのは、女だったんだ!ということ。ダメ男を「ダメ」と形容するのって、その男を恋愛対象としている女性(じゃない場合もあるが)ですよね。それ以外の人、つまり家族や友人にとっては、世間のいわゆる"ダメ男"たちって、むしろけっこういいヤツだったりしませんか?
目の前にいるのがダメ男だったら、まともな…ちゃんとした…分別のある…女性は、そこでスパッと関係を終わらせるんだと思う。それができずに、文句を言いながらもダラダラ付き合ってしまう女性がいるから、その目の前の男が「ダメ男」になってしまうのですよー。求める人がいるから、なくならない。危険なドラッグと同じ。ペットの違法販売と同じ。

ダメ男をつくるのは、ダメ女。
30代も後半になってようやくそれに気づいた私は…いやもう、かなりのダメ女。