ブックソムリエールが選ぶ料理本

料理は得意ではない。 と言うと「えーーーそんなことないじゃーーーん」とか言われてしまうわたくしですが、ホントに料理は得意ではありません。パティシエールですからね、私。マリーアントワネットですからね。
…と、言いつつも、母が亡くなってからこの2年近くはそれなりに食事を用意してきたわけですが、ここへきて「基本の料理本」が欲しくなりました。きちんと料理を習ったことが無いし、これまで色んなことをテキトウにやってきたので、間違っていることをここいらで修正したくて。それで熟慮に熟慮を重ねて選んだのがこの1冊。
基本の料理おさらい帳―「おいしい!」とほめられる1皿が作れる
本選びに迷う人に適切な本を紹介する「ブックソムリエール」を自称する私としては、まさに腕の見せ所です。本屋で1時間ほど粘って(1時間も選べば誰でもいいものが選べる…か?)これを選びました。だって料理のキホン本って、山のようにあるから選ぶのが大変なんだよー。ものすごくたくさんの料理のコツが載ってる本もあれば、「料理以前の常識」が載ってる本もある。その中から自分と気の合う1冊を見つけるためには、英語の辞書を選ぶ時のように「オムレツ」とか「味噌汁」とか、同じメニューを見比べるとわかりやすいですね。でも私が最終的に重要視するのは、「その本を見て料理がしたくなるか?」という点。本を開いて、実際に作ってみようという気になるかどうか。いくら情報満載でも、その本をしょっちゅう開いてみたいと思えなければ、その本はたぶん使わないと自分でよくわかっているので。

人によっては、メニュー写真にこれだけの面積を割くレイアウトはもったいないと感じるかもしれませんが、私にはこれくらいが見やすい。見やすいし、作ってみようかしらと脳に訴える配置なのです^^
私は、こういう実用本選びで失敗したことがあまりありません。学生時代の参考書や、大人になってからの色々な勉強本は、あまり色々と手を出さずに1〜2冊を徹底的にやってきました。たぶん、自分に合っているものを選ぶことができているんだと思います。色んな参考書に手を出して、どれも中途半端で新しいものを買ってしまったりする人は、選ぶ時にもっと時間をかけてみてください。ピンとくるものがきっとあるはず。(そもそも一冊やりとおす気のない人は問題外だけれど(-_-))  
結果的にこの本、とても重宝しています。情報満載の本よりは内容が少ないけど、たくさん情報が詰め込まれていても結局全部は見ないですから。まずはこの本に書いてあることを完璧にマスターすれば、十分だと思います。実用本選びには、欲張らないことと割り切りが大事!ですね。いつもこの本を手元に置いて、ポテトサラダのマヨネーズは冷めてから加えるのかー!とか、おひたしには下味をつけるのかー!とか、新しい発見の毎日です。(常識なんだろうね…)

今回はこの本も一緒に購入しました。図書館で借りてみて気に入ったので。やはり同じように料理写真の大きなレイアウトで、作ってみたいなーと思えるメニューが満載。こちらもおすすめの一冊です。
おいしくたべよう。 素材をいかすレシピ133