☆本土の人間は知らないが、沖縄の人はみんな知っていること

本土の人間は知らないが、沖縄の人はみんな知っていること―沖縄・米軍基地観光ガイド

本土の人間は知らないが、沖縄の人はみんな知っていること―沖縄・米軍基地観光ガイド

私が絶対に手に取らなさそうな装丁及びタイトルの本だったのだけど、今年に入ってから、私が好んで読むような「割とスピリチュアル系」なブログ等々で数回取り上げられており、どんな内容かも知らないまま、ずっと気になっていた一冊。図書館で予約しようとしても蔵書が存在しなかったので、思い切ってリクエストして購入していただきました。これで誰でも名古屋市内の図書館で借りて読むことができます。

沖縄米軍基地観光ガイド?いったい、何が書いてあるのだ?と不思議に思いながら読み進めました。ものすごく頑張って内容を20字以内にまとめると、「どうして日本がこうなってしまったのか?」といったところでしょうか。たぶん、「こんな本に書いてあることを鵜呑みにしてはいけない」「おまえはバカか!」という意見が間違いなく出てきそうな内容ですが、わたし的には、自分が思っていたことがバーンと書いてあったので、「なんだぁやっぱりそうなんじゃん!」という感じで、ふむふむと面白く拝読しました。例えば、この本の中に「どうして日本の総理大臣は長続きしないのか?」という問いがあります。私は元々「公民」の授業も大嫌いだったし、今でも政治には疎いし、ニュースもざっとしか見ないし、日本の総理大臣の短命さについて議論するような頭は正直持ち合わせておりません。だけど、頭でっかちになっていないからこその思考で、私が「総理大臣がコロコロ変わるのってさ、もしかして○○だからなんじゃないのぉ〜?」と心の中で薄々思っていたその「○○」が、その通り書いてあったのですから、そりゃこの本に惹きつけられますよ。「○○」の内容に興味のある人には、ぜひ読んでみてほしいです。政治の事なんてわからなくても、「○○」はちゃんとわかると思います。また、日本の政治が「とっつきにくく感じる」その理由も、ピンとくると思います。他の国では、一般の人たちがすごくシンプルに政治に参加してるように見えるのがすごく不思議だったのですが、「なるほどね」という感じ。

また、震災の後にこのブログに掲載した"girasolの詩(本文)"と全く同じ事も書かれていました。「小指の痛みを、全身の痛みと感じてほしいのです」という内容で。「思ってたことが書いてある」という点で、ここもまた、この本に惹かれたポイントのひとつです。
因みにこの本でいう「小指」とは沖縄のことですが、日本はまた福島に対して沖縄と同じことを繰り返そうとしています。


この本に書いてあることをみんなが鵜呑みにしろとは全く思わないけど、みんなの頭が柔らかくなるヒントくらいはくれる本だと思います。その柔らかさこそが、日本を変えられるのではないでしょうか。