をとこまつり 最終章

俺は泣いたよ。男泣きにな!(女だけど)


私は見ましたよ今日の決勝、3時に起きて。
そんで空が白々と明けはじめた頃、ひとりで泣きましたよ。だってさー、カシジャス(キャプテン)が号泣するんだもん。君は前回も前々回もスペインのゴールを守ってきたよね・・と思ったらもう ええぃああ君からもらい泣き ですよ。




しかし私の涙にはもうひとつ訳がある。をとこまつり最終章は、ちょっと真面目な話です。
私はスペインという国が好きで2回も訪問していますが、本当に好きなのはバルセロナです。前に書いた事がある話だけど、バルセロナがあるカタルーニャという地域は、スペイン内戦後に「カタルーニャ人」としてのアイデンティティをこっぱみじんに踏みにじられてしまったところ(ちなみにバルセロナだけじゃなく、バスクとかもそうですが、今はとりあえずカタルーニャ)。だから「スペイン」として一緒くたに見なされることを心底嫌がっているし、私はその話を大好きだったエロイ君(本名)から半ば洗脳といってもいいくらいに聞かされ続けてきた。だから、いつもバルセロナがスペインの一部としてテレビなんかで紹介されることにものすごい違和感を感じてきました。
だから、スペイン代表がワールドカップで優勝するって、カタルーニャの人にとっては一体どういう気持ちなんだろう?スペイン代表チームにいるカタルーニャ出身の選手は、スペイン代表としてプレーすることはどういう気持ちなんだろう?って、今回はずっと気になっていたんです。
だけどねぇ、ウィニングランのシーンを見てたら、プジョルカタルーニャの旗を高々と掲げていたの(ちゃんと持ってきてるとこがやっぱスゲーと思うんですが^^ちなみにプジョルカタルーニャの人です。顔が違うでしょ?)。たぶん、みんなが思う「スペイン」という地域と「カタルーニャ」は、この先も一緒になることは難しいと思う。でも、ウィニングランのシーンを見る限りでは、少なくとも今この瞬間は、カタルーニャ人も『スペイン代表』としてワールドカップで優勝できたことをハッピーにそして誇りに思っているように感じられて、めちゃめちゃ胸が熱くなってしまったんです。きっと、カタルーニャの人の中には、複雑な気持ちの人が今でもいっぱいいると思う。でも、ネット記事にはこう書いてありました。

バルセロナのスペイン広場に数万人が詰めかけ、カタルーニャ旗より多くのスペイン国旗が打ち振られた。バルセロナでスペイン国旗の方が目立つのは異例のことだという。

カタルーニャの歴史は本当に悲しい。でも、ジョン・レノンの Imagine みたいな世界になったらいいなぁと心の底から思いました。
エロイ君には果たして「おめでとう」とメールしていいものか迷っていたけど、きっと彼も喜んでいるんじゃないかな。
サッカーってすごいな。


以上、をとこまつり でした。